東北大発のiPhoneアプリ「おなかナビ」のレビュー

おなかナビ
おなかナビ

今回は東北大学がリリースしている「おなかナビ」というアプリをレビュー!みなさんも自分の排便を記録し、東北大学の研究に協力しませんか?

「おなかナビ」とは?

「おなかナビ」は東北大学の福土教授、田中助教、木下教授らが共同で開発した
腹痛時の自律神経活動を測定できる iPhoneアプリです。採取されたデータは過敏性腸症候群の病態解明のため使用されます。過敏性腸症候群患者の日常生活のデータをたくさん収集し、研究に使用するのが目的となります。(詳細はこちらをご覧下さい。)

どうやって使用するの?

おなかナビ
メニュー画面


左がメニュー画面です。
まずアプリを使用するにあたって一番上の「研究参加への同意」が必須となります。取ったデータが研究に使用されることに同意します。過敏性腸症候群の研究が発展するためなら、データなんていくらでも使ってちょうだいって感じです。

次に、「1.基本情報」に性別や身長などの情報を記入し、「2.お腹のアンケート」にも回答します。最後に、「3.安静時自律神経測定」が終われば準備完了です。

ちなみに、自律神経測定はカメラとフラッシュを使用して行いますので、長時間使用しているとiPhoneが熱くなってきますので注意です。

腹が痛たたた・・すぐ排便を・・いや、その前に

おなかナビ
自律神経測定中・・

夕飯後、さっそく腹痛が。。いつもですと、すぐにトイレに行くところですが、排便をする前にアプリで測定をしなければいけません。
そう、何を隠そうこのアプリ、“催しそうになった時の自律神経活動を測定し、それを平常時の値と比べることで、それだけ自律神経が乱れているかがわかる”というアプリなんです。
うおぉぉぉぉぉ、腹痛の波を我慢しながら測定。測定中は9匹のピンクスライムみたいなキャラクターが大腸の中を進んでいくのですが、その進みが遅い!!!ゆっくりゆっくりと進んでいきます。
実際の測定時間は1分強といったところですが、腹痛時って1秒が1分くらいに感じるときあるじゃないですか。(おそらく下痢を我慢しているときって、通常の60倍くらいで脈打ってるんでしょうね。笑)
腹痛を我慢しながらもなんとか測定を終えます。。

うわっ…私の自律神経、乱れすぎ…?

おなかナビ


メニューが面から「日々の測定結果」を選択すると、記録を見ることができます。
青が安静時の自律神経活動で、赤がヤバい時の自律神経活動です。一目瞭然ですね。赤の値が青の2倍くらいあり、お腹が痛いときは自律神経の活動も活発になっていることがわかります。

下痢の時に自律神経が乱れているという感じは自覚がありますが、こうして改めて数値で自分の状態を見ることで、それが確信に変わりますね。

また、グラフ下部にある「排便ログ」へを選択すると、自律神経活動以外の記録もみることができます。

おなかナビ



自律神経測定後は腹痛の程度、便の形状、ストレスの度合いを選びます。それらがここに記録されることとなります。

この記録を取るということは実はとても大事みたいで、また別の記事で紹介しようと思いますが、本当は“何を食べた後か”“何をした後か”など細かく記録を取ると、過敏性腸症候群の原因につながる意外な法則性が判明する人もいるようです。

自律神経活動の記録と排便の時の自分の状態の記録が簡単に記録を取れるのは良いですね。これだけでも後で見返した際に何か気づくことがあるかもしれません。

まとめ

過敏性腸症候群に特化した、しかも東北大学という信頼のおける高等教育機関がリリースしているアプリという点ではとても素晴らしいと思います。他の記事でも何度もお伝えしている通り、過敏性腸症候群と関係の深い自律神経の測定をiPhoneで手軽にできる点は良いですね。また、日々の排便の記録も取れるので、三日坊主の私にはとても有難いアプリです。

ただ!上でも書きましたが、測定時間中に下痢を我慢しているのがとっても辛いです。今回は家にいたこともあり無事に測定できましたが、例えば通勤電車で腹痛になったとき、果たしてこのアプリを使えるでしょうか。。私には自信がありません。アプリを立ち上げたりなんやらで2分以上はかかるでしょう。下痢を我慢しているときに悠長に自律神経を測定している余裕は私にはありません。そうなったら、とにかくトイレしか見えませんから。笑

とてもいいアプリではあるのですが、毎回の排便時に必ず使用できるかと言われると、結構厳しいなというのがアプリを使用してみた率直な感想です。
みなさんのレビューもぜひお待ちしています。

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