ペパーミントがIBSの痛みを和らげる!?(アデレード大学研究発表より)

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今回はオーストラリアのアデレード大学が発表した研究成果を紹介します。先日のハーバードメディカルスクールの記事を読んで、ペパーミントの効果について気になったので調べてみました。

アデレード大学の Nerve-Gut Research Laboratory という研究室がに所属しているDr. Stuart Brierley(以下、Dr. Brierley)さんが 書いた記事のようです。
ちなみにソースはこちです。(2019年2月8日アクセス)

※赤字は管理人かもしかの感想です。

ペパーミントの有効性を初めて科学的に証明

国際的学会誌のPainにおいて、Nerve-Gut Research Laboratoryは、ペパーミントが腸の痛みを和らげるということを説明しました。Dr. Brierleyによると、ペパーミントがどのようにIBSの症状緩和を助けるかということについて証明したのはこれが初めてということです。
ペパーミントは長年、IBSに効くとして自然療法家には愛用されていたが、科学的な根拠がなかったが、今回の実験によって科学的にも根拠があることわかりました。

ペパーミントが効果があるなんて知りませんでした。アメリカでは良くみるのですが、日本ではあまりペパーミントオイルのカプセルなんて売ってせんよね?海外特有の治療法だったのかもしれませんね。これは試すしかないですね。

どのように作用するのか

ペパーミントはTRPM8(特定の痛みを緩和するチャンネル)に作用し、特にマスタードやトウガラシによって活性化される痛みの感知機能を減少させる効果があります。

どうやら痛みが軽減されるのは間違いないようです。TRPM8について詳しく知りたい方はぜひググってください。

オーストラリアとIBS

IBS患者はオーストラリア人口の約20%にのぼり、その影響によって毎年何百ドルもの生産性が失われています。辛いものやコーヒーを食べるとお腹の調子が悪くなる人もいますが、IBSはもっと複雑で、依然胃腸炎を患ったことがある場合、それと深く関係することがあります。例えばオーストラリアでは、災害時の水道汚染により胃腸炎になった人が、それをきっかけにIBSを発症するといった例があります。
IBSには明確な治療法はなく、胃腸炎以外にもストレスや食べ物によって引き起こされる可能性があり、場合によっては遺伝的なこともある疾患です。

オーストラリアにもIBS患者さんがたくさんいるんですね。オーストラリアってなんとなくのんびりでストレスとかなさそうなのですが、実態は違うということですかね?FODMAPの研究をしているモナッシュ大学もオーストラリアでしたし、IBSの研究が盛んなんですね。社会的損失が大きいということの裏返しなのでしょうか。

記事を読んで(管理人かもしかの感想)

先日ご紹介したハーバードメディカルスクールの記事にペパーミントについて記載があったので調べてみたところ、いくつか研究結果があったので、まずは一つ目を紹介してみました。自然療法家の間ではペパーミントは定番だったんですね。その後、ペパーミントに関する海外の口コミを見ていたところ、どうやら下痢型よりも便秘型に良く効くという感想が多く見られました。
ペパーミントの効果について引き続き、調べてみたいと思っています。

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