先日アップした記事でも紹介したが、改めておすすめの本として、江田先生の『パン・豆類・ヨーグルト・りんごを食べてはいけません』をご紹介したい。
どんな本なの?
この本では、いままでお腹に良い食べ物であると思われていたヨーグルトやりんごが実はお腹の「敵」であるという衝撃の内容が書かれている。誤解があるといけないのですが、これは“おなかの調子の悪い人”にとって「敵」ということ。まあいわゆる私たちのような過敏性腸症候群患者を指す。
私もタイトルを見たときはまさかと思ったが、科学的にも証明されていることらしい。http://kamoshika-english.com/2021/03/30/%e6%9c%ac%e6%b0%97%e3%80%81%e3%81%a0%e3%81%8b%e3%82%89%e4%bd%8efodmap%e9%a3%9f%ef%bc%81/
この腸を整える食事法、いわゆる低FODMAP食はオーストラリアのモナッシュ大学で発見された後、アメリカではハーバード大学、イエール大学、コロンビア大学などの一流大学でその有効性を示す論文が発表された。しかも2013年にはローマ財団がこの食事法を最も安全かつ有効性の高い治療法として推奨している。(本書あらすじより抜粋)
なので、胡散臭い健康法・食事法とは一線を画す、科学的にしっかりと裏付けのある方法を紹介しているということが分かっていただけると思う。
食べ物が便になるまでの過程から理解できる。
まず本書が良いのは、前提として食べ物が私たちのどこを通ってどの過程を経て出てくるかを知ることができる点だ。図を用いて、食べ物の栄養がどこでどのように吸収されるか、または下痢やガスだまりになるときに小腸と大腸の中がどのような状態になっているかを解説してくれているので、非常に分かりやすい。物事は結果を知るだけでなく、過程を知ることも非常に大切だよね。
低FODMAP食リストが有能な件。
中盤では、江田先生が作成した低FODMAP食の一覧が表になって出てくる。結構細かく食材を書いているため、この表が非常に役に立つ。私はkindleでこの本を購入したので、このページだけスクリーンショットにとって、スーパーでの買い物の際、iPhoneを片手に高FODMAP食を買わないように確認しながら買い物をしている。本当は全部の食材の分類を頭に入れることができればいいのだが、現時点では無理なのでそのように対応している。
表を見ると、これもダメだったのか!と驚きがあると思う。
こわっ!双子の顔、全然違うやん。。
終盤は、食生活や生活習慣が人間に体にどのような影響を及ぼすかという例がたくさん載っている。一番衝撃だったのは一卵性双生児の女性の写真。一人は良い生活習慣を、もう一人は乱れた生活習慣を送ってきたらしいのだが、二人が並んでる写真を見てみるとまるで親と子。一卵性双生児なので本来ならば同じように老けていくはずが、顔の老け方が全然違った。もうなんか怖かった、ホラーよホラー。
普段の何気ない食生活ってバカにならないと思うとともに、改めて一日一日を意識して過ごすことの大切さを思い知った。
まとめ
私もIBSが良くなるまで低FODMAP食生活を取り入れていたことについては、以前も紹介済みである。急に全ての食事を低FODMAP食材にするのは非常に難しいので、毎日少しずつ低FODMAP食材を取り入れていくというのがおすすめ。
おなかの不調で悩んでいるみんな、ぜひ本書を一読の上、低FODMAP食生活を取り入れてみては?
コメント
[…] 今回は江田先生の著書にも書かれていたモナッシュ大学の実験の元データに当たってみた。IBS関連の情報は巷に溢れているので、真偽を確かめるためにも元データに当たってみるのは大事だよね。自分も実践している低FODMAP食、やはり効果があるんだと改めて確信が持てて良かった。まだ試したことない方、下痢型・便秘型のどちらにも効果があるみたいなので、ぜひ試してみては? […]