ファスティング(断食)と過敏性腸症候群

先週から私の妻がファスティング(断食)を始めました。それまでファスティングについての知識が全くなかったのですが、妻から「もしかしたら過敏性腸症候群にも効くんじゃない?」と言われたので、調べるだけ調べてみることにしました。

ファスティングで過敏性腸症候群が治りかけている話

ファスティング(断食)とは?

そもそもファスティング(断食)とはなんなのか。ざっくりいうと、一定期間(3日くらい)断食することで、胃腸を休ませ、健康的な体を取り戻すことができるという理論から生まれた健康法らしいです。断食といっても何も摂取しないわけではなく、ファスティング中は酵素ドリンクなるものを飲むらしいです。そうすると悪玉菌の元となる物を断ち切ることができるので、腸内環境がリセットされるということのようです。
まあ究極の低FODMAP食生活というか、食べなければそりゃそうなるよねといった感じ。

ちなみに、調べているとダイエットと結びついてファスティングを紹介している記事が多かったです。たしかに食べないからそりゃ痩せるよね、という。笑

ダイエットの余談ですが、いま糖質制限ダイエットとか流行っていますが、健康的にダイエットしたい人はあれやめておいた方が良いです。それよりも一日の消費カロリーを計算して、バランスよく食事を摂りながら摂取カロリーを調整していった方がいいですよ。食生活の乱れは免疫力などを低下させてしまいます。

ダイエット商法ってお金になるから、すぐ新手のビジネスが生まれますよね。笑

ファスティングは過敏性腸症候群に効果があるのか?

結論から先に言うと、効果がある可能性が高いということです。
今回参照した論文はこちら。東北大学の金澤教授と福土教授の論文です。なんか聞いたことあるな~と思っていたら、福土教授は過敏性腸症候群に見識のある方で、前にこんな記事を読んだことがありました。

この実験では、IBSの基礎治療後も中度から重度の症状のあった患者58人のうち36人を対象に、ファスティングセラピー(10日間の断食、5日間の再摂食)を行ったものです。ファスティングセラピー終了後、36人の症状を測定したところ、腹痛(不快感)、腹部膨満感、下痢、食欲不振、悪心、不安、および生活への干渉の7つのスコアについて改善が見られたとのことです。
なお、患者58人のうち残りの22人はその間引き続き基礎治療(薬物療法と簡単な心理療法)を続けていたのですが、そちらは腹痛(不快感)、腹部膨満、生活への干渉の3つのスコアが改善したにとどまったとのことです。

まとめ

研究結果によると、薬物療法よりもファスティングをした方が効果があったという驚きの結論が出ていました。まあ食事を摂取しないわけですから、胃腸への負担も減ったんでしょうね。
でもむしろ、ファスティングが終わった後にどうなったかの方が知りたかったです。ファスティングの最中よりも、その後症状の再発はどうなったかの方が気になりますよね。

私も機会があればやってみたいと思いますが、現時点ではあまり乗り気になれません。妻のファスティングの結果を見て決めたいと思っています。

→ファスティングやってみたら4キロ痩せました。

P.S.

過敏性腸症候群下痢型の方から、“以前ファスティングを試したことがあるが残念ながら効果がなかった”と情報提供をいただきました。どうやら酵素ドリンクが高いこともあり、1回試したのみと伺いました。

酵素ドリンク高いんですね。。他にも試したことがある方がおりましたら、ぜひ情報提供をいただきたいです。

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